エストニアで運転免許証の切り替えをした

前回の免許切り替えブログからなんと 4 年も経ちました。その間に家族が二人も増え、田舎に引っ越し等という言い訳もあるので切り替えを挫折。学科試験も実技試験も無理すぎる。そもそも車校(愛知の方言らしい)にどうやって通うんだ!

法律が変わった

前回までのあらすじ「免許切り替えには学科試験も実技試験も必要。あと翻訳が無理ゲー」

で、最初に書いた通り挫折していたのですが、2024 年夏に法律が変わりました!以降、日本の免許も試験無しで免許切り替えが可能になりました。

流れが一気に変わったところで、必要書類を見ていきたいと思います。

さっさとやりたい人は個人ブログなんて見てないで交通局のページを見よう!(公式)

  • ID
    ID カード
  • 健康証明書
    かかりつけ医などに相談して視力諸々の健診を受けます。十年間有効(しかもデジタル)です。前回記事を書いた時期、つまり 4 年前ぐらいに受けたやつが有効だったのでパス。
  • 写真
    5 年以内なら OK(しかもデジタル)なので TRP 保持者は大体クリアすると思います。永住許可または永住権を持ってる人はもしかしたら新しい写真が必要?(要確認)
  • 日本の免許証と翻訳(国際免許証)
    これが結構面倒くさかったので下に詳しく書きます。
  • 申請料
    35 ユーロだった気がする。交通局のその場でカード払い。むしろ現金はダメだったような。全部うろ覚え(ゴメン)

免許証と翻訳と云々

結論から書くと ① 日本の免許証+翻訳+国際免許証 もしくは ② 日本の免許証+宣誓翻訳 が必要です。

① がおそらくベスト、私はこの方法で切り替えました!

念のため大使館に尋ねたところ、② の方法でもカテゴリ等が明記されていればイケるっぽい? 前と変わらず日本語 → エストニア語の宣誓翻訳者は存在しないので、なんと第三言語(英語など)を介して宣誓翻訳する必要があります。宣誓翻訳の見積もりをとったら 475 ユーロって言われました。いやあ流石にめちゃくちゃ高い。そのお金でフライトの足しにしたい。

実は 2024 年冬頃にも日本の免許証+普通の翻訳で免許切り替えチャレンジしたんですが、そのときは「国際免許証がないと話にならない」と門前払いでした。② ができるのかは正直懐疑的です。日本の免許証にはカテゴリの説明が無いのにどう翻訳がカバーするのか?

でも「国際免許証と一緒に出せば(実質カテゴリの証明にもなるので宣誓翻訳ではなく)翻訳会社の普通の翻訳でも許容する」という若干グレーな扱いをしてくれる。じゃあそもそもなんでオマケみたいな翻訳がいるんだと思ったら負け。

昨今は偽造免許証での切り替えがあまりに多すぎてか、翻訳系も厳しくなって法務省が「エストニア政府に提出する翻訳は全て宣誓翻訳じゃないとダメ」と言い出したので、書類集めの難易度は格段に上がったと思う。一億人の話者がいるマイナー言語つらい。

ちなみに国際免許証で運転ができるのはエストニアに住み始めて 12 ヶ月以内と書かれているので、2 年目以降はたとえ国際免許証を持っていても運転できません。(もちろん一時帰国のたびに取得してもダメ)つまり長期滞在者は切り替えるまたは新規取得の道しか残されてないのです。今回は翻訳のためにわざわざ取得したけど国際免許で運転しちゃダメ!(罠すぎる)

二回も期限切れをやらかしている日本の免許証

同ページに「エストニア移住後に免許取得またはカテゴリーの追加をするとその免許は無効になる」と結構当たり前なことが書かれています。私が免許を取得したのは 2016 年〜2017(原付、普通二輪、普通自動車、大型二輪)でエストニアに来たのは 2018 年だからフツーに考えればクリア。だったのですが、コロナや妊娠出産で日本に帰れず期限切れでの再発行を二回もやらかしているので免許証に書かれている取得日が再発行の日付になっています。エストニアから一時帰国した日、つまりエストニア滞在中。免許証を翻訳しただけではアウトな見た目をしています。日本人が見たら「普通車と二輪を同じ日に取得しているなんてありえないので再発行されたものだと分かるんですけどね。

ということで、免許センターで国際免許と同時に運転免許経歴証明書(失効免許)も取得してきました。国際免許と違って同日の取得が出来ない(1 週間ぐらい)のでちょっとだけ時間を気にして動く必要があります。この運転免許経歴証明書は英語でも発行してもらえるので、最初から英語でお願いしました。詳しくは公式を確認しよう!

エストニアと日本で苗字が違う問題

エストニアでエストニア人と結婚した際にエストニアで夫の苗字に変えたのですが、日本の苗字は変えていないので運転免許証の名前とエストニアの ID カードの苗字が違うのです。 これの対策としてパスポート(エストニアの別姓が括弧内に併記されている)と国際免許証(パスポート同様)で苗字が二つあっても同一人物であるということを証明しました。そのつもりでした。(後述)

切り替えチャレンジ

1 回目

材料は全て揃った!とタリンの交通局に向かいます。そうです、見出しに一回目と書かれている通り失敗します(ネタバレ)

余談ですが「小さい方が緩いのでは?」というゲスい説を信じてサウエの交通局に行ったら「外国の免許の切り替えなんてやったことがない。タリンに行け」と言われました。これはもう予選敗退もいいところなので 0 回目です。

まさかの翻訳ミスでハネられました。よくよく見たら酷すぎる。大量の誤訳だけで一時間ぐらい愚痴れるのですが、あまりに長くなっちゃうので一部掲載させてください。

  1. 優良 -> ettevaatlik juht (正しくは suurepärane juht)
    日本でペーパーゆえのゴールド免許、優良運転者です。それを ettevaatlik だと!?!?どう見ても心象に悪すぎる。

  2. 大自二 -> motorratas (2. klass) (正しくは suur motorratas)
    二輪(二種)って何!?二輪に二種免許なんてないが!?大の部分が消え、二の部分が二輪と二種に分裂した。もう滅茶苦茶だよ。

  3. 1078 日 -> 10 aastat ja 8 päeva (正しくは 1078 päeva)
    確かに裏面の手書きだけど 100%読める字。免許 10 年も持ってないよ。なんなら年齢的にも無理だよ。

運転免許経歴証明書(英語)を差し出しても、翻訳と一致しない。優良部分のミスはギリギリ目を瞑るにしても、カテゴリが全体的に違う。正直日本人の仕業とは思えないし多分 AI。とにかく酷かった。原付と二輪(二種)しか持ってないことになってた。車は?

翻訳会社から翻訳のプレビューももらっていたけど、名前と住所しか確認しなかった。というかまさかプロがここまで酷い誤訳祭りをしてくると思わないじゃんね。

苗字に関してはパスポートと国際免許証があるので難なくクリア。取得時期もクリアです。

  • 苗字
  • 取得時期
  • 翻訳

というか運転免許経歴証明書(英語)は英語のままでええんかい!?と思いました。翻訳会社にエストニア語に訳してもらおうか迷ったんですが、ケチなので「もし必要と言われたらそうしよう」と後回しにしました。結局大丈夫でした。むしろなぜ?

1 回目・改

そのまま帰ると思いきや、諦め悪く別の窓口に行ってみました。窓口で別々の対応をされることが多々あるからです。とはいえ誤訳をそのまま出すつもりはなかったので、必要書類を再確認してもらう感じになります。

国際免許証でカテゴリを確認したからか、翻訳はほとんど見ずクリア。取得時期もクリア。と、このまま上手くいきそうだったのですが、なんと苗字で引っかかりました。国際免許証にもパスポートにもエストニアの苗字は書かれているのに。

窓口「なぜあなたは(エストニアの苗字)なの?」
私「エストニア人と結婚したからです」
窓口「婚姻証明書を持ってきて」
私「同一人物という証明が出来ればいいですよね?パスポートを見てください」
窓口「私は理由を聞いている。なぜあなたは(エストニアの苗字)なの?」以下無限ループ

ここでまさかの展開になりました。苗字が同じであることを証明するだけではなく、苗字が変わった経緯(理由)まで言う必要があるのか。最初の窓口ではパスポートも国際免許証もあってか苗字は完全スルーだったので、対応の差に驚くばかりです。それより誤訳だらけの翻訳はええんか。

  • 苗字
  • 取得時期
  • 翻訳

ということで一回目は普通に失敗です。

2 回目

翻訳会社とやり取り、というかもう私が訂正を入れている気分になりながら無事に翻訳完全版を作成します。

修正された翻訳となんとか探し出した婚姻証明書を持って 1 回目・改の窓口へ行き、無事に免許切り替えができました。パスポートもまた持っていったけど「要らない」と言われました。このときタリンに来て(車で 45 分ぐらい)パスポート忘れてもう一回家に戻るみたいなことをやった後だったので酷く後悔しました。実質 3 回目。いやむしろ 4 回目?もう分からん…

  • 苗字
  • 取得時期
  • 翻訳

交通局は働いている人のデスクが固定です。最初に番号札を取ってからランダムで呼ばれるデスクが 1-20 ぐらいまでありますが、いつも同じ人が同じ場所に座っているので、途中でやり取りが終わってしまった場合は次も同じ窓口に行った方がスムーズです。

1 週間後ぐらいにメールが来て、免許証の受け取りが完了します。電子的にはその場で免許証が与えられます。

まとめ

窓口によって差が出るのは当然としても、書類集めがなかなかの難易度でした。試験を受けない代わりと思えばラクですが、基本的に日本に行かないと書類が揃わない。国際免許証の発行など委託もできるみたいですが、結局一時帰国のタイミングで国際免許証と運転免許経歴証明書を取得しました。苗字と免許経歴云々が無ければもっとスムーズに切り替えられると思いますが、私のような若干特殊なケースでも適切に受け入れてくれた交通局に感謝です。

長男の出産と同時にド田舎に引っ越して夫の送迎なしには全く動けない状態だったので、文字通り世界が変わりそうです。まずは近場からゆっくり安全運転、いつかタリンの端ぐらいには行けたらなあと思います。

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